ここの職場で私が受けた被害は上げるとキリがないが、
私が特に我慢できなかったことは
・契約書に9時始業とあるが、8：20出社の強要（もちろん無給）
・朝礼で思ってもないことを大声で唱和させられる（宗教っぽい）
・試用期間明け、雇用時にサインした労働契約書の提示月収を５万も下げられる
・上記に納得がいかないので、サインしないでいると、１年間に４つの部署を
　たらいまわしにされる

本当に転職大失敗。dod〇の女性営業担当がとても熱心だったのが、
ここへきて理解できた。
この会社はとても早いスパンで求人が出て、就職させると利益が上がる
上得意様、つまり太客なのだ。
私の味方などでは全くなく、むしろ私はそれに引っかかったカモ、
『被害者』だったのだ。

とはいえ、ただ嘆いて生活の為だけにここで働き続ける訳にはいかない。
ストレスで吃音症を発症した前任者のように、ストレスで体を壊してしまうことが
目に見えている。
胃薬に頭痛薬、下痢止め…薬の量は日に日に増える一方だった。

入社して３日で職場の雰囲気がおかしなことに気づき、
ここの職場独特のしきたりに頭がおかしくなりそうだった。

契約を交わした労働契約書には９時始業とあるが、
8：30から掃除をするので、8：20には出社する様にとの指示。
もちろん無給で、職場の掃除をしたいから、自ら早く出社している
という体裁。は？

医薬品会社の秘書としての業務だったが、勤務を開始し、
様々な話が耳に入ってきて愕然とする。
ここの秘書は、３ヶ月ごとに辞めていくという。
私の前任者はストレスから吃音症を発症し、去って行ったとのこと。

私も早くここを去らなければ、ストレスから体を壊してしまう・・・
とはいうものの、シングルの私には生活もあり、次の仕事を決めずに
『明日から辞めまーす』というわけにもいかず、とりあえず
早々に求人票を漁る日々に逆戻りとなったのである。

手当たり次第のやみくもな転職活動中、dod〇から紹介された一つの求人。
現在の雇用形態である正社員採用であることと、年収がキープできる案件。
やりたいこととか、自分に向いているとかは一切考えず、とにかく飛び付いた。

dod〇の案件担当の営業女性は、それはそれは丁寧に面接の指導をしてくれた。
模擬面接はもちろんのこと、志望動機と自己PRは何度も修正された。
そして面接前に面接官に渡せと『熱意書』なるものを書かされ、
もちろんそれにも何度も手直しが入った。

この時はまだ、その会社がブラックだと知る前、初めて転職エージェントを
利用した私は、なんて親身になってくれるいい人なんだと感謝しきりだった。

ネット上での応募数は数知れず、その中から面接まで進んだのは10社程。
転職期間約４ヶ月。2020年９月10日めでたく内定を勝ち取ることができた。
今思えば本当にコロナ禍真っ只中。この時の私の年齢は既に４０半ば…
本当に最後の転職。ここをクビになったら、もう正社員での転職先はない。
ここで死ぬ気でがんばって、人生立て直そうと本気で考えていた。
2020年11月、そこがブラック企業とは知らず、入社の日を迎えたのである。